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ベトナムお役立ち情報

【執筆者】中島敏彦(Nakajima Toshihiko)

名前:中島敏彦

所属:ラッフルズメディカルベトナム

役職:総合診療科医師

略歴:秋田大学医学部卒、医師22年目(2013年より海外勤務)

得意分野:総合診療、泌尿器科疾患、職場の健康問題、各種健康診断

会社ウェブサイト:https://en.rafflesmedical.vn/

連絡先:ラッフルズメディカル日本語デスク (028)3824-0777

健康診断
2024/09/24

【医療・健康】ベトナムで働く日本人が直面するメンタルヘルスの課題とその対策

【医療・健康】ベトナムで働く日本人が直面するメンタルヘルスの課題とその対策
メンタルヘルスの問題は、進出企業にとって大きな課題です。多くの日本企業がベトナムに進出しており、初めての海外進出先としてベトナムを選ぶ企業も少なくありません。そこで働く日本人駐在員の多くも、ベトナムが初めての海外勤務地である場合が多く、英語や現地語に不慣れな人も少なくありません。また、日本人の少人数体制、時には一人駐在というケースも見受けられます。 少数精鋭といえば聞こえは良いですが、実際には一人ひとりの責任や業務負担が重くなり、ストレスを抱えやすい環境です。人間関係が狭まることで、上司との相性に問題がある場合など、逃げ場がなく精神的に追い込まれることもあります。さらに、ベトナムのビジネス環境は日本と大きく異なり、それもまた負担となり得ます。こうした要因が複合的に絡み合い、メンタルヘルスの問題を引き起こすことがあるのです。 メンタルヘルスの問題が深刻化すると、睡眠障害や適応障害、倦怠感や動悸などの身体的症状が現れることがあります。症状が悪化すると、ベトナム国内での治療が難しくなり、日本に帰国せざるを得ないケースも少なくありません。メンタルヘルスは仕事のパフォーマンスにも大きな影響を与えるため、日頃から問題に気を配り、早期に対処することが非常に重要です。企業としては、従業員に対する適切なサポート体制を整備するとともに、自己管理の推進がメンタルヘルスの予防と管理に不可欠です。 もし、少しでも心の不調を感じる場合は、早めに専門家に相談することが大切です。ラッフルズメディカルには日本人医師が常駐しております。伝えにくいメンタルの表現も日本語で御相談ください。早めの対応が、健康な職場生活を支える第一歩です。
健康診断
2024/03/27

狂犬病の予防接種はお済ですか?最近、ホーチミン&ハノイともに犬にかまれてご来院されるケースが散見されています。

狂犬病の予防接種はお済ですか?最近、ホーチミン&ハノイともに犬にかまれてご来院されるケースが散見されています。
ベトナムは狂犬病感染リスクが高く、毎年70人以上が死亡しています。 狂犬病は、感染すると致命的な結果を招く恐ろしい病気ですが、適切な予防接種により防ぐことが可能です。 予防接種には、 ・動物に咬まれる前に行う「暴露前予防接種」 ・咬まれた後に行う「暴露後予防接種」 があります。 特にベトナムで暮らす場合、暴露前予防接種を完了することが重要です。 なぜなら、現地では咬まれてしまった場合の治療に必要な、抗狂犬病免疫グロブリンが入手できないことがあるからです。 また地方への出張中や旅行中に、犬やサル、コウモリなどの狂犬病ウィルスを保有している可能性がある動物に咬まれたにもかかわらず、 すぐに言葉が通じる医療機関に行けない状況でも、すでに持っている免疫での防護が期待できます。 また、ワクチン投与済みならば、血液製剤であるグロブリンの投与は必要ありません。   以上の情報を踏まえ、ベトナムに滞在する日本人の皆様には、狂犬病の予防接種を確実に行うことをお勧めします。 当院でも狂犬病ワクチンの接種は可能ですので、ワクチン接種に関して質問がある方は、是非ご連絡下さい。

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