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2024/03/12

Webサイト制作コラム<第2回/「WordPress」でWebサイトを制作する>

Webサイト制作コラム<第2回/「WordPress」でWebサイトを制作する>
「他のWebサイト制作会社からWordPressで制作すると言われたが、どういうものですか?」 ――弊社への見積もり依頼時に質問されることがあります。 「WordPress」とは「CMS(Content management system)」の一つで、中小規模のWebサイト制作には最適なツールの一つだと思います。簡単に言えば「Webサイト内のコンテンツを簡単に更新できるツール」です。 「Wix」「Shopify」「Google Sites」など聞いたことがあるかもしれませんが、これらもCMSですし、最近ではAIと連携したサービスも増えています。ベトナムだと「Joomla!」「Drupal」が使われることが多いかもしれません。または、ベトナム現地の中小企業の多くは多少のIT業務であればインハウスで行われることが多く、自社のWebサイト運営も自社内のスタッフで回したいと考える方が多いです。そのためかベトナム現地企業にWebサイト制作を委託する場合、先のような既製品のCMSを使わずに独自で開発するケースが多いかもしれません。 ところが、独自の仕様で開発しているため、提案依頼や要件定義の精度が甘いと改修要望が発生しやすいです。ちょっとした改修内容でも開発会社に都度依頼してシステム自体を改修してもらう必要があります。個人的な意見ですが、小規模コーポレートサイトのコンテンツ更新レベルでフルスクラッチ開発をするのはオーバースペックだと考えます。ベトナム現地企業だと人時単価が安価なことと、先のような商習慣上で可用性を考慮せずに安易に開発されるケースが多いのだと想像しています。 また、PHP言語でも何でもそうですが、常に機能追加やセキュリティ上のアップデートがされています。こうした保守にも費用が発生することもありますし、開発元によっては開発担当者依存になっていて既存のシステムをアップデートできなくなったためゼロから作り直さねばならないと言われたという事例もあります。そのため、開発時や依頼毎の単価は安くてもトータルで見ると結構費用や手間がかかったということがあり得るのです。 そこで、小規模コーポレートサイトの運営管理には「WordPress」が無難、適切なのではないかという選択肢が出てきます。 今回のコラムでは、その理由について説明していきます。 世界で最も利用されているOSS(Open Source software)型CMSです。 【参考】Usage statistics and market shares of content management systems まず、最大の特徴は「初期/月額費用が無料で使える」という点です。 ライセンスの種類は「GPL(GNU General Public License)」。世界中の有志によって運営維持され、改変や再販等、権利の自由度が高いにも関わらず、初期導入・継続利用費用が無料であるソフトウェアです。そのため、汎用性や可用性も高いと考えています(制作・改修可能なWeb制作者や会社が多い)。 (1999年にAmazonに買収されたWebサイト調査サービス)「Alexa」を利用した調査結果によれば、人気上位1000万サイトでの導入率は全体の29.6%(CMS未使用が50.6%, CMS内訳では59.6%)という統計もあります。米ホワイトハウスを中心に「Fortune 500」上位ランク企業でも多く導入されており製品としての信頼性も高いと言えます。 ただし、利用者が多いため悪意を持った人から狙われやすくなり、セキュリティ面では注意が必要です(詳細は後述します)。 ・日本語版のダウンロードはこちらからできます。 ・インストール不要でサーバー側で編集できるサービスはこちら。 今回のコラムでは前者のダウンロード版について書いていきます。 ・管理画面TOP 左側に各ナビゲーションが並び、右側に編集画面が表示されます。 ・テーマ(テンプレート) WordPressをインストール後、「テーマ」を選択してWebサイトの編集を始めることができます。テーマはWordPressのメジャーアップデート時に刷新されることがあります。また、外部のサイトでも無償・有償含め配布されています。Webサイト制作会社に制作を委託する場合、通常はテンプレートを使用せずに企業独自のデザインを制作すると思いますが、そこで制作されたデザインをテーマに設定して使用していきます。 ・ニュース更新画面 普段ブログを書いていたり、SNSに投稿していたりする方であれば直感的に分かるインターフェースをしています。 「WordPressで構築したサイトは、SEOに強いサイトになる」と言われることがあります。 Googleは「ウェブマスター向けガイドライン(Webmaster guidelines)」と「検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)」という2つのガイドラインを公開しています。その中で、検索結果上のWebサイトの品質向上を実現させるためWebサイトを評価する仕組みを一部公開しており定期的にアップデートしています。制作・利用するテーマの仕様にもよりますが、通常WordPressで構築したサイトはそこで推奨されている仕様にほぼ沿った設計で自動的に作られるため、WordPressを使わずに作るよりも効率的です。 また、XML サイトマップの作成とGoogle Search Consoleへの登録をGoogleが推奨していますが、WordPresで構築すれば自動生成・送信されるため、そういう点でも「SEOに強い(≒最適)」と言われるのかもしれません。WordPressで作られたWebサイトのURL末尾に「/sitemap.xml」を付けてアクセスし、どのようなものか確認してみましょう。 例. https://vietry.com.vn/sitemap.xml 他にもWordPressには「プラグイン」と呼ばれる機能があります。世界中の開発者が開発したプラグインを検索・ダウンロードして、WordPress内で機能するオプション機能を簡単に追加・実装することができます。Google Chromeで言うと「アドオン」と呼ばれているようなものです。原則無料で高機能版は別途有償になるというパターンが多いです。非常に多くの種類があり玉石混淆ですが、有名なプラグインの中にはSEOに関するものも多くあり、それを利用することで簡単に基本的なSEO対策をすることが可能になります。 それから、WordPressは本来ブログを作るためのサービスでしたので、企業向けのWebサイトを制作した際も、ニュース記事やブログコンテンツなどのページ運用においては特に成果を発揮します。簡単に更新できるため、Webサイト運営者が定期的に更新するモチベーションとなり、それが積み重なってSEO上で好ましい結果に繋がることもあるでしょう。 今までWordPressの良い点ばかりを書きましたが、最後に使用上の注意点について書きます。 冒頭で「利用者が多いことから、悪意を持った人から狙われやすい」と書きました。利用者が多く汎用性・可用性が高い一方で、このようなデメリットもあります。 2023年6月、日本の人気料理YouTuberの方が自身のサイトをWordPressで構築してもらっていたところ、ハッキングを受けたので別のサービスに切り替えたということがニュースになりました。このようなことは他でも日常茶飯事に発生していると思います。そのため、WordPressでWebサイトを構築する場合は、セキュリティ対策に特に注意しなければならないという点が、最も扱いの難しい点になるかと思います。Webサイト制作会社にどのような対策を講じるのか契約前に確認しておくと良いと思います。 ここでは、弊社が行っている対策の一部をご紹介させて頂きます。 <ログイン画面へのアクセスをIP制限する> 「wp-login.php」「/wp-admin/」がデフォルト時のログイン画面URLになりますが、何らかの方法でログイン情報が漏洩するとそれを使って管理画面にログインできてしまいます。 そこで、この画面にアクセスできるIP(Internet Protocol)を限定することで、この手法による不正アクセスをほぼ防ぐことができます。 ベトナムで固定IPからインターネットを通じてWordPress管理画面にアクセスできる環境と言うと職場が多いと思います。会社で固定IPを契約している場合はまずこの対策をしましょう。 他にも細かな推奨設定がありますが、詳述は割愛させて頂きます。 情報漏洩等のセキュリティ事故について、今後も増えることはあっても減ることはないと思います。また、セキュリティ事故の主原因について90%以上が人的要因だと言われます。利用中のクラウド自体がハッキングされたとか、高度な技術を持ったハッカーが自社のセキュリティを突破してくるというよりは、自社利用中のクラウドの公開設定を自社内の担当者が間違えて一般公開していた、フィッシングサイトに重要な情報を送信していた、「〇〇〇@gmail.com」にメールを送ったつもりが「〇〇〇@gmai.com」に送っていた、といったことの方が多いということです。 制作するWebサイトのセキュリティ対策についてしっかりと確認するのと同時に、自社内でのセキュリティ意識を確認することも同じくらい重要です。どんなに高性能のパソコンを利用していても、離席時にPCをログオフしなかったり、ディスプレイが付いたままだったりといった会社は、意識的にもリテラシー的にも情報漏洩リスクが高まると思います。パスワードを安易なものにしていたり、メールやチャット、クラウド上に平文で同僚に共有したままになっていたりしても気にしない社風ができてしまいます。「気にしない」ということはリスクが高まる上に、被害や原因にも気付きにくいということになるので発見や原因分析、再発防止対策にも時間がかかる可能性が高いです。 これらをリアルな防犯意識に言い換えると、高性能な施錠システムを玄関ドアに導入したのに合鍵を郵便受けの下にテープで留めておくような管理方法になります。空き巣に入られて保管していたことを忘れていた貴重品を盗まれたにも関わらず、足跡をキレイに拭かれ痕跡を消されていて空き巣に入られたことにも気づかないといったこともあるかもしれません。 リアル・ヴァーチャルどちらにも言えることは、「被害に気付くまでは、その管理方法でも問題がないという認識のままになる(被害が拡大しやすく、被害状況や原因を追跡しにくくなる)」という点です。「被害に遭うまで」ではなく「被害に気付くまで」という点が非常に重要な点となります。 「脆弱性診断」や「ペネトレーションテスト」、「不正検知システム」等を導入する予算が取れなかったり、「ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)」を取得していない場合などは、一般的な事項だけでも社内でマニュアル・ガイドライン化して浸透させるなどして自社内のセキュリティ意識を高めていくことも併せて重要になってくると考えます。   以上、これからベトナムでWebサイトを制作する、WordPressで構築するとなった際には、是非皆さんもここに書いたことを今一度少し意識して取り組んでいくと良いかと思います。
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2024/03/05

Webサイト制作コラム<第1回/Webサイト制作・リニューアル時の留意点まとめ>

Webサイト制作コラム<第1回/Webサイト制作・リニューアル時の留意点まとめ>
「ベトナムで国内向けの事業を推進していくことになり、Webサイトが必要になった。どうすればいいですか?」 ――弊社へのお問い合わせ内容のほとんどがこちらです。 結論から言えば、まずはWebサイト制作会社に相談し、できれば日本人の方からヒアリングを受けるなどしてご提案をしてもらってください。コミュニケーションをしっかりとりながら進めていけば、それなりに良いWebサイトが完成すると思います。 「ITのことはよく分からないし、Webサイトなんて今まで発注したことがない」 ――こちらもよく言われます。 発注に際してITの知識はほぼ不要です。営業提案書を作ると思ってご相談ください。 今回のコラムでは、その際に少しだけ頭に入れておくと発注の際の不安が解消するかもしれない話をしていきます。 5,6ページ前後、1~2言語の小規模Webサイトの場合、制作会社によっても変わりますが、日系企業なら大体以下のようになるのではないでしょうか。 仕様・要件の確認 原稿準備 Webデザイン(情報設計・レイアウト、静的な見た目) HTMLコーディング(動的な見た目、ページ遷移、アニメーション、インタラクティブな反応等) CMS実装(ニュースやブログ等、お客様側でコンテンツを更新できる機能の追加) テスト ドメイン・サーバー取得~Webサイト公開 工期3か月程度。5000USD~。 この内、特に注意すべき点は「(2)原稿準備」です。 原稿とは文章や画像等ですが、これらを発注者側で準備する場合、ここに最も時間がかかることが多いです。それ以外は制作会社のメイン工程のため、それほど手間にはならないと思います。そのため、Webサイト制作をすると決まったら、どのような文章や画像を見せていきたいか事前にまとめておくと良いと思います。 「自社や新規事業の認知浸透やブランディング」、「お問い合わせの増加」等で構いません。 それらを狙う時、まず明確にしておきたいのは、自社(商品)の強みや差別化のポイントと検索結果上の競合企業情報になります。元々それなりのニーズがある商品・サービスであれば、競合企業より良いサイトを作って上位表示されれば勝てる可能性が高まるからです。 しかし、「問い合わせが少ないのでデザインをリニューアルしたい」だとズレることがあります。デザインをリニューアルしても問い合わせが増えないかもしれないということです。問い合わせが少なかった理由はデザインが悪かったわけではなく、Webサイトを見たユーザーが少なかったからかもしれないですし、文章による訴求が足りなかったからかもしれないからです。 せっかく時間と費用をかけてWebサイトを制作するのでしたら、自社や事業、商品の情報の棚卸を少しおこなってから取り掛かると、効果の期待できるWebサイトが仕上がる可能性が高まります。そのために、まず最初に「R-STP-MM-I-C」を行いましょう。 「R-STP-MM-I-C」とは、現代マーケティングの父と言われるフィリップ・コトラー氏の提唱したフレームワークで、以下の略称となります。 戦略立案フェーズ R:Research(調査) ※マクロ環境分析(PEST分析等)、ミクロ環境分析(3C/SWOT分析等) STP:Segmentation(市場の分割)、Targeting(市場の選択)、Positioning(立ち位置) ※ペルソナ(ユーザー)/シナリオ法、カスタマージャーニーマップ等 戦術実行フェーズ MM:Marketing Mix(4P/4C分析等) I:Implementation(実施) C:Control(管理) 詳述は割愛しますが、弊社本社がこのフレームワークについて、簡単なワークシートを発行しています。自社のWebサイトを制作する前の戦略・戦術設計フェーズでご活用ください。 【経営支援ツール】チームではじめる!マーケティングトレーニング<ワークシート付> こちらを事前に自社のチーム内で議論しておくと、自社スタッフの方が自社の強みを言語化しやすくなり、Webサイトだけでなく広告出稿、営業提案書やプレゼンテーションなどでも活用できるので自社内での戦略浸透が楽になるかと思います。 戦略・戦術の大枠が決まってきたら、次は「キーワード選定」です。 Webサイトが完成した後、見込み顧客はどのようなキーワードでGoogle検索してWebサイトを発見するのか?をイメージしながら考えます。ターゲットが(在越)日本人なら日本語、ベトナム人ならベトナム語で検索して検索結果にどのようなWebサイトが掲載されているか確認してみましょう。制作会社に委託して「Googleキーワードプランナー」を使ってみても良いと思います。 ターゲットを顕在層(≒Wants)まで絞り込んだスモールワードは上位表示しやすいです。例えば「ベトナム メンズ脱毛」、「ホーチミン 浄水器」等です。逆に、潜在層(≒Needs)向けで競合が多く、大規模情報サイトやニュース記事と競合するようなビッグワードだと上位表示が難しくなります。「ベトナム 人材紹介」や「ベトナム 会計税務」等です。 「コンテンツ(Contents)」とは「中身」という意味ですが、Webサイト以外でも使われる言葉です。Webサイトであれば「文章(キャッチコピー)、構成」「画像」「動画」「イラスト(図解)」「メルマガ」等を指します。先ほど選定したキーワードをフィーチャーしたようなコンテンツを想像していきます。 皆さんもWebサイトにアクセスして情報を得ようとした時、「内容が分かりやすかった」「商品やサービスに魅力を感じた」「良い会社だと思った」と感じたことはありませんか?それはもしかしたら情報発信側がそのように思ってもらえるようにコンテンツを工夫して掲載しているからかもしれません。 「当社の製品は安くて品質が良い。だから買ってください!」と書いても初見のユーザーにはなかなか魅力が伝わりません。それをどのようなコンテンツを組み合わせて伝えるか?「コンテンツマーケティング」を端的に説明するならばそのようになるでしょう。 御社で「採用サイト」を作ることになったとしましょう。先のコンテンツ(文章や画像や動画)を組み合わせます。文章や画像等の各素材の品質も重要ですが、「見せ方」も重要です。 例えば「ある先輩社員の一日」「数字で見る〇〇(自社名)」などのコンテンツをヴィジュアル化、数値化することで、入社希望の候補者へ訴求できたり共感を得られたりすることもあるでしょう。さらにそれをデザイン化する際にスライドショーで見せたり、動画で見せたりと工夫もできます。競合企業のWebサイトをよく観察した上で、こうしたアイデアを社内で議論しても良いですし、制作会社に相談して意見交換し合っても良いと思います。 Webサイト完成後、公開する際に必要になります。 自社で管理するのか、Web制作会社に委託するのか、こちらも考えておく必要があります。 こちらはまた別の機会にご説明します。 Webサイトは完成したら終わりではありません。むしろそこからが真の開設目的になります。 問い合わせ管理、SEO(検索エンジン最適化)、アクセス解析、コラム執筆運用――、特に多言語版サイトで、日本人担当者とベトナム人担当者が入れ替わりで作業する場合、どのような方針で行っていくか社内担当者間で合意は取れていますか? こちらもまた別の機会にご説明します。 Webサイトにもセキュリティ対策が必要です。 Web制作会社に求めるべきこと以外に、自社内でのセキュリティ意識向上も重要です。 こちらもまた別の機会にご説明します。 Webサイト制作会社に委託して制作した場合、納品後は自社の無形固定資産、自社ブランド、コンタクト(タッチ)ポイントの一部になります。制作会社によっては保守契約などをしている場合もあると思いますが、あくまでもWebサイトの運営責任者はユーザー企業となります。万が一のトラブルが発生した場合、御社の顧客から見れば制作会社の是非は話題になりにくいです。ですので、Webサイトを発注する時は発注前から納品前の検収までを重要なプロジェクトの第1フェーズと捉え、当事者意識を持って臨む気持ちと行動が重要になります。 当然、弊社の場合もそのような構図や責任を自社スタッフ向けには説明し、「(Product liabilityの観点で)開発・制作者の責任は重い」と発信し続けて参りました。 このような背景から、弊社ではお客様と共に常に情報交換しながら、疑問や相談などをハッキリと言い合えるような関係を築いていきたいと考えています。   以上、ベトナムでWebサイト制作をお考えの際、何となく頭に入れておいて頂けると良いかと思うことを書きました。ご参考頂ければ幸いです。

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